なぜ「採用要件」が重要なのか?設定のポイントを紹介
「採用ができない」と感じる理由、それは「採用要件」の曖昧さが要因かもしれません。
採用活動や選考を進めていく中で、 採用要件 はとても重要なポイントになります。なぜなら、 採用要件 が固まれば、応募者を正しく判断したり、ミスマッチを防ぐことができるからです。また、「なんとなく」の採用活動や面接内容から脱却することもできます。
では、この 採用要件 とはどのように決めていけば良いのでしょうか。この記事では、 採用要件 の重要さと設定する際のポイントについて解説していきます。

採用要件 はなぜ重要なのか
採用要件 とは、「企業が最適な人材を見分けるための基準・ルール」のことです。人材要件と言われることもあり、これらを定めることを「要件定義」と言います。
選考における 採用要件 ・人材要件の基準は、社内で統一されているのが理想です。この基準が統一されていないと、「この人はなんとなく良さそう」といった曖昧で抽象的な判断を下してしまったり、感情移入して客観性を失ってしまったりと、面接官ごとにブレが生じてしまいます。
採用要件 が重要な理由は他にもあります。以下で提示いたします。
①雇用のミスマッチを防ぐため
雇用のミスマッチとは、企業が求めるスキル・マインドセットなどが社員とフィットしなかった時に生じるものです。ミスマッチが生じると、求職者のモチベーション維持ができずにパフォーマンスが上がらない、早期退職に繋がる、などの事象が起こりえます。実際多くの場合、ミスマッチを感じた入社者は退職してしまいがちです。
ミスマッチを防ぐためにも選考の段階で求職者を正しく見極め、早期から活躍できるような人材を探せるよう明確な採用要件を定めておく必要があります。
②応募者を正しく評価するため
「面接官Aさんが絶対に採用したいと言っていた応募者を、面接官Bさんが不合格にしてしまった」という経験はありませんか?もちろん、根拠があって不合格にしているかもしれませんが、社内で大幅に意見が割れる際は、応募者を正しく評価できていないかもしれません。
上記のケースの場合、Aさんは候補者を過大評価をしてしまう傾向にあり、一方のBさんは過小評価してしまうという特徴がある、ということも考えられます。面接官の中でも判断基準が異なっていると、応募者を正しく評価をすることができず、優秀な人材を逃してしまいます。応募者を選考する際は、正しく評価するための基準を引くことが重要です。
③採用活動の振り返りと、効果検証を行える
「この採用活動で正しかったのか」「新入社員は活躍できているか」を振り返ることも重要な役割のひとつです。採用要件や人材要件が固まっていると、企業にフィットした人材であったかを確認することができます。
また、一定期間の採用ノウハウ・ケースが貯まれば、次の採用活動に活かすことができます。「なんとなく」採用するのではなく、採用した理由に裏付けがあれば、効果検証をしつつ次のプランを立てやすくなるのです。
まとめ
採用要件の重要性をご紹介しましたが、いかがでしたか?「なんとなく」採用から卒業し、採用する/しない理由を明確に語れる採用活動を行う手助けになればと思います。